西暦3世紀頃の日本、まだ他の国、文明と比べるとほぼ古代扱いでよくわからない、何してたんだっけ?
そんな疑問やイメージは私にもあります。
そんな中、中国の三国時代の魏志倭人伝に描かれた卑弥呼が、初めて外側から見た当時の日本列島の様相を示すキーワードでありましょう。
魏志倭人伝と卑弥呼の関係性については、以下のように説明できます。
- 魏志倭人伝は、中国の歴史書「三国志」の一部で、3世紀に書かれたものです1。
- 魏志倭人伝には、倭国(当時の日本)の様子や、魏(当時の中国の一国)との関係が記録されています1。
- 魏志倭人伝によると、卑弥呼は邪馬台国という国の女王で、鬼道という占いを使って国を治めていました12。
- 卑弥呼は239年に魏に使者を送り、親魏倭王の金印や銅鏡などを授かりました12。
- 卑弥呼は247年頃に死去し、その後は壱与という女性が王位を継ぎました12。
当時の大陸からみた倭国観や、史実はどうだったかの学説については、以下のように説明できます。
- 当時の大陸からみた倭国観は、倭国が多くの小国に分かれていて、争いが絶えないというものでした13。
- 倭国は魏に朝貢することで、大国の力を借りようとしていました13。
- 倭国は新羅とも度々戦争をしており、232年には新羅の王都を包囲したこともありました45。
- 史実はどうだったかについては、諸説ありますが、一つの有力な説は、卑弥呼は神道やシャーマニズムに基づく巫女であり、男性が行う政治を補佐していたというものです26。
- また、邪馬台国の場所や卑弥呼の墓についても、諸説ありますが、一つの有力な説は、邪馬台国は九州北部にあり、卑弥呼の墓は箸墓古墳であるというものです7 。
その他にも、卑弥呼に関する俗説や考察は数多くありますが、ここではいくつか代表的なものを紹介しておきます
- 卑弥呼の名前の由来については、様々な説があります。例えば、
- 卑弥呼の死因については、明確に記されていませんが、様々な推測があります。例えば、
- 狗奴国との戦争で負傷したり病気になったりしたという説。
- 魏から送られた毒入りの酒や食物で暗殺されたという説。
- 魏から送られた黄幢が太陽神を怒らせたために天罰を受けたという説。
- 邪馬台国内の反乱や政争で殺されたという説。
- 247年3月24日に起きた皆既日食に恐れおののいて死んだという説。
- 卑弥呼の墓については、様々な場所が候補に挙げられています。例えば、
- 福岡県糸島市の平原遺跡で発見された大型内行花文鏡が卑弥呼のものだとする説。
- 奈良県桜井市の箸墓古墳が卑弥呼のものだとする説。
- 大阪府堺市の仁徳天皇陵古墳が卑弥呼のものだとする説。
- 韓国全羅南道新安郡の金海古墳群が卑弥呼のものだとする説。
- 中国山東省済南市の莫家嶺古墳群が卑弥呼のものだとする説。
以上が私が知っている卑弥呼に関する俗説や考察です。これらはあくまで仮説であり、確かな証拠はありません。卑弥呼は史実における謎めいた人物であり、今後も研究が進められることでしょう。
卑弥呼の実像については、魏志倭人伝以外に日本側から残された文献がなく、確かなことは分かりません。しかし、卑弥呼が存在したこと自体は事実であり、古代日本を理解するために重要な人物であることは間違いありません。
そしてもう一つの鍵たる謎。それが古墳の代名詞、前方後円墳です。
前方後円墳とは、前が方形で後ろが円形の古墳のことです。空から見ると、鍵穴のような形に見えます。日本独自の古墳形式で、3世紀から7世紀にかけて日本列島に広く分布しています1。
前方後円墳の形の由来については、様々な説がありますが、最も有力なのは、弥生時代の墳丘墓から発展したという説です。この説によると、円形の部分は埋葬のための主丘で、方形の部分は死者を祀る祭壇や墓道として発生・発達したと考えられます1。
共通した形になった理由については、古代中国の思想である「天円地方」という考え方が影響しているという説があります。この考え方では、円形は丸い天を表し、方形は四角い地を表すとされます。亡くなった王は円形の部分に埋葬されて天に昇り、神になることを祈り、それを祭る次代の王は方形の部分で地上の支配者として振る舞うという意味があったとされます2。
でも盛り土一つとっても、現代とて簡単な作業ではない。当時人力でどうやったんでしょうか?
当時の文明レベルで作りえたかどうかについては、前方後円墳の建造方法に関する研究があります。例えば、大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)では、土を運ぶために水路や索道が利用されたと推定されています3。また、前方後円墳は高度な測量技術や設計能力を必要としました4。これらのことから、当時の人々は前方後円墳を作るために工夫や技術を駆使したことがわかります。
古代史は日本に限らず、現代の人類に繋がるミッシングリングな一面もありますので、またいずれ扱いたいですね。
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